2020.5.20
🍀5月の法話会🍀
住宅型有料老人ホーム ウェリナ
今月の法話会を御紹介致します珞
今回も代わり映えなく、また日野が担当させていただきました♀️本当は3月、5月と外部講師予定しておりましたが、コロナ感染防止の為、外部との接触を控えているので、お招きすることができませんでした、、残念




実際、飲食関係やアパレル関係、ライブハウスなど、様々な業者の営業に制限がなされました。それによって閉店せざるを得ないお店も出てきています 。5月半ば過ぎて緊急事態宣言が解除となりましたが、第2波、第3波も懸念される中まだまだ油断は禁物です。経済が元に戻ってくるのにも時間がかかりそうですね
そんな自粛生活をする中で、今までのあたり前の生活があたり前じゃなかったと感じられた方も少なくないのではないでしょうか。このあたり前の生活が、いかに様々な環境に、様々な人々に支えられて生きていられているか、、この様な自粛生活がなかったら、もしかしたら見過ごし続けていたかもしれません。
いつどうなるかわからない娑婆を生きている私たちは、いつの間にか、生きていられる事への感謝を忘れ、自分勝手になり、自分で苦しみを作ってしまっています。
お釈迦様
の教えの中に、真理を解き明かす4つの言葉があるので御紹介致します。
1.一切皆苦 : 私たちの人生は、自分の思い通りに ならない。仏教の「苦」とは単に苦しいという事ではなく、思い通りにならないという意味。この「苦」には、「四苦八苦」と呼ばれる八つの苦しみが挙げられる。
2.諸行無常 : 全てはは移り変わるもの。世の中の物事は常に変化を繰り返し、同じ状態のものは何一つありません。それにも関わらず私たちは、お金や物、地位や名誉、人間関係や自分の肉体に至るまで、様々な事を「変わらない」と思い込み、このままであって欲しいと願ったりします。それが執着へと繋がっています。
3.諸法無我 : 全ては繋がりの中で変化している。全ての物事は影響を及ぼし合う因果関係によって成り立っていて、他と関係なしに独立して存在するものなどないという真理。自分という存在すら主体的な自己として存在するものではなく、互いの関係の中で、生かされている 存在であると気がつく。
4.涅槃寂静 : 仏教が目指すさとり。

また、1の一切皆苦で出てきた、「四苦八苦」にも触れたいと思います。
四苦は、生老病死です。生きる苦しみ、老いの苦しみ、病気の苦しみ、死んでいく苦しみです。それに引き続き、八苦となるのが、
○五蘊盛苦:心身を思う様にコントロールできない苦しみ。
○愛別離苦:親、先生、友人など、どんなに愛する人とでも、いつか必ず別れなければならない苦しみ。
○怨憎会苦:恨みや憎しみを抱いてしまう人と出会う苦しみ。
○求不得苦:お金や物、地位や名誉など、求める物が手に入らない苦しみ。
思い通りにならない人生を、いつの間にか思い通りにしようと苦しみを作り、変わり続けている事を忘れ、様々な事に執着し続けるのが私たち人間の姿です。
立ち止まる時間を大切に、仏様と向き合い、自分の気持ちに向き合い、自分の本当の姿に出遇い続ける、簡単なようで、難しいことだと思います、、、が、また皆様と一緒に、教えを聴聞していきたいと思います。
長くなりましたが読んでくださりありがとうございました。